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渋谷セントラルクリニックの大友です。今月はアンチエイジングの中でも男女ともに気にされる方が多い薄毛のお悩みについてひも解きたいと思います。
出典:花王株式会社
このように若さの指標として髪の毛のことを気にされている方は少なくありません。ただ薄毛は見た目だけではなく、病気の予兆にもなっているのはご存じでしたか?
薄毛が著明な場合、全死亡率が2.4倍、心筋梗塞による死亡リスクが3.8倍も高い(男性)
つまり髪を根本的にケアすることは全身のアンチエイジングにもなるというわけです。
毛包幹細胞をコントロールしている17型コラーゲンは加齢、病気、遺伝、栄養不足、ストレスなどで減少する。そのため17型コラーゲンを維持することが毛髪治療の根本ともいえるわけです。
(Nature aging 11 February 2021 Distinct types of stem cell divisions determine organ regeneration and aging in hair follicles)
つまり総合ホルモン補充療法、サプリメントを軸に治療をしていくのがキーとなるわけです。
出典:医療再生.net
脱毛症は大きく分けて男性型脱毛症とびまん性脱毛症に分けられます。
30歳以上の成人男性の約30%が発症、日本人は1,000万人を超える。テストステロンの代謝物であるDHTが原因となっている。
薄毛が額の生え際や前頭部、頭頂部の抜け毛から起こることが特徴
女性においてもDHTが原因になっている薄毛があります。
特に40歳前後以降に毛髪密度が減少し始めることが特徴で、初期の段階では抜け毛が増えたり、分け目が広がってきた印象のことが多いです。症状が進行すると頭の広い範囲に均等に病変が起こり、頭頂部が特に透けて見える様になってくるのが特徴です。
【AGA,FAGAに対する原因に応じた治療】
当院では毛髪治療の日本の第一人者である東京メモリアルクリニック佐藤明男理事長のご指導のもとに特別に成分調整した製剤を、薄毛の根本的な原因である老化を予防する総合ホルモン補充療法とサプリメントに組み入れて治療しています。
①フィナステリドの内服
「脱毛抑制」の視点で治療することがAGAにおいて最も効果的なので、ヘアサイクルの成長期を短くするDHTの働きを抑制します。
②ミノキシジルの内服
ミノキシジルは休止期を短くし、成長期を延ばすことで毛髪の太さと長さを「成長させる作用」があります。ミノキシジルの内服は血管が拡がることで血流がよくなり、毛根へ栄養やホルモンが届きやすくなります。結果として細胞が活性化して成長させてくれるというわけです。
内服は厚生労働省が認可した治療ではありませんが、髪に塗る局所ミノキシジル治療に比べて頭皮の炎症、製剤の臭いがないことがメリットといえます。
ただし、肝臓で代謝されるお薬なのでGOT,GPT,γGTPなどの数値が高い人や血圧が低い人は服用に注意が必要です。
ちなみにミノキシジルの内服は論文で男性型脱毛だけでなく、この後紹介する慢性休止期脱毛症や円形脱毛症、単毛症、化学療法誘発性脱毛症、さらには瘢痕性脱毛症などのさまざまな脱毛症に対する効果的で安全な選択肢として有望な結果が発表されています。
女性の薄毛・脱毛症のなかで一番多い。髪が全体的に薄くなるのが特徴です。
大きな原因としては老化による女性ホルモン、成長ホルモン、甲状腺ホルモンの低下やミネラル不足(鉄欠乏、亜鉛欠乏)が考えられます。
そのため採血でホルモンの補充をしながら、前述のフィナステリドやミノキシジルの内服を組み合わせた治療で良好な治療成績を残しております。
薬剤や髪の成長を促す栄養分(PRP)を頭皮に直接注入して発毛や育毛を促す治療。
幹細胞上清液、PFC-FDの局所注射を行います。
治療費用:
内服 女性 16,500円(税込)
男性 11,000円(税込) (フィナステリド・ミノキシジール)
16,500円(税込) (フィナステリド・ミノキシジール・タダラフィル)
エクソソーム療法 通常77,000円(税込) (麻酔、手技料込み)
最後までお読みいただきありがとうございました。