大量の高濃度ビタミンCを点滴することにより、内側から様々な効果を得る目的で行われる点滴治療。
内服での摂取では不可能なレベルまでビタミンC濃度を上昇させることにより、老化の原因とされる活性酸素を無毒化する確実な抗酸化作用が得ます。
美白作用 肌は紫外線を浴びると、肌を守るために生成されたメラニンがシミの原因となります。高濃度ビタミンC点滴は紫外線によるメラニンの生成を抑えて、既に作られてしまったメラニン色素を還元し、肌を白くします。
肌の張り、つや、しわ・たるみの改善 高濃度ビタミンC点滴は紫外線により破壊されたコラーゲンを再生することにより肌の張り、つや、しわ・たるみの改善をしますので化粧のりがよくなり、もちもちとした素肌になります。
強力な抗酸化作用と免疫力アップ作用 ニキビ、乾燥肌、アトピーの改善が期待できます。特にニキビに対してはプラセンタ点滴との組み合わせによってニキビの炎症を緩和し、ニキビ跡の色素沈着を薄くして、全体的に透明感のあるお肌へと導きます。
血液サラサラ効果 血液中のビタミンC濃度を高めて老化の原因となる活性酸素を抑えます。その結果、血管の壁が丈夫になり血液の循環が改善、『血液をサラサラ』にします。
ガン予防、ウィルスや細菌の感染症の予防 高濃度ビタミンC点滴には白血球の働きを助け、ストレスから体を守り内臓の働きを高める作用があります。そのことにより免疫力を高まり、風邪などのウィルスによる感染症を予防します。 それだけではなく高濃度ビタミンC点滴の濃度を更に濃くすることにより、癌に対する代替療法としても用いられています。
当院は高濃度ビタミンC点滴と加圧トレーニングによる免疫力アップを組み合わせて癌に対する治療を行っている東京でも数少ない施設です。(但し、癌治療のためにはビタミンCの濃度が高くなるため、特別な採血(G6PD)が必要になってきます。)
国産の点滴用ビタミンC製剤には防腐剤が添加されています。ですから国産のビタミンC品で高濃度ビタミンC点滴療法をすると防腐剤が25-50倍も体内に入ってしまうことになり身体のために良くありません。そのため当院ではバイオニッシェ・ファーマ社製のビタミンC製剤を使用しております。バイオニッシェ・ファーマ社製のビタミンCは高濃度ビタミンC点滴療法を行っているカナダのマギル大学やアメリカのカンザス大学でも使用されています。
ビタミンCにはほとんど副作用はありません。
ただ高濃度にすることによって、ごくまれに以下のような副作用が出ることがあります。
・点滴刺入部位、あるいは血管に沿った痛み
高濃度ビタミンC点滴は浸透圧が高いため、血管の痛みを誘発する可能性があります。
・吐き気や頭痛など
点滴をしているのですが、血管内脱水になることがあります。その際に吐き気や頭痛などのが生じる可能性があります。
点滴の速度や補液をすることで解消します。
・低血糖
ビタミンCとブドウ糖の構造が非常によく似ているため、高濃度のビタミンC点滴をすると血糖を下げるホルモンであるインスリンが分泌されることがあります。
・低カルシウム血症
ビタミンCにはカルシウムを体外に出してしまう働きがあり、そのために低カルシウム血症を起こす可能性があります。必要に応じてカルシウムの注射を行います。
・溶血
G6PDという酵素を調べることで避けられる副作用です。当院では25g以上のビタミンC点滴を行う場合はG6PD検査を行っております。
・ごくまれに鉄過剰、有痛性の皮下出血
全身状態が悪い方においてはうっ血性心不全、腹水、浮腫が起こる可能性があります。