老化の原因となる酸化ストレスと向き合う

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2023年7月1日

渋谷セントラルクリニック代表の大友です。
今月は多くの方がお聞きになられたことのある酸化ストレスについてお話しさせて頂きたいと思います。
‘体が錆びる’ 酸化ストレスは ‘体が焦げる’ 糖化ストレスと並んでエイジング（老化）を引き起こす２大要因として知られています。

1. 老化の原因となる酸化ストレスと向き合う

酸化ストレスはなぜ悪い？

老化の原因は大きく分けて以下の3つに分けられるとされています。
1.テロメア（遺伝子）短縮
2.ミトコンドリア機能不全
3.幹細胞の機能喪失と修復

この全てに酸化ストレスが関わっていて、結果として老化をも加速させてしまうだけでなく、様々な病気のリスクを高めると考えられています。

酸化ストレスはこうして生じる
酸素は赤血球により細胞へと運ばれ、脂肪や糖分を燃焼してエネルギーとなります。その際に消費された酸素の約2％が、活性酸素・フリーラジカルとなります。
活性酸素は悪者のイメージがありますが、白血球から作られる活性酸素は、免疫機能や感染防御などの役割を持ち生きていくうえで必要なものです。ただ活性酸素が過剰に増えると細胞にダメージ（酸化ストレス）を与えてしまうのです。

酸化ストレスの原因
●アルコール・タバコ
●暴飲暴食、ファーストフードや偏ったお食事
●精神的なストレス
●激しい運動（マラソンなど）
●肥満
●添加物・農薬
●環境汚染（有害金属・マイクロプラスチック）
●紫外線
●薬剤

以下の表にあるように、ほとんどの慢性的な病気は老化を原因とすることが多い。

抗酸化物質で酸化ストレスから身を守る方法
どんなに健康的な生活をしていようとも、私たちは常に活性酸素の攻撃にさらされていますが、活性酸素によるダメージは抗酸化物質によって無害化しています。

体内に存在する抗酸化物質：アルブミン、トランスフェリン、セルロプラス、ビリルビン、尿酸、還元グルタチオンン
体外から（主に食事経由で）摂取する抗酸化物質：トコフェロール（ビタミンE）、βカロテン、コエンザイムQ10、アスコルビン酸（ビタミンC）、メチオニン、フラボノイド、ポリフェノールなど

抗酸化サプリメントは効くのか？
抗酸化物質をサプリメントとして摂ることが有用かどうかは昔から議論が分かれます。
米国国立衛生研究所（NIH）が抗酸化物質を少なくとも2～3年摂取した場合に、心血管系疾患やがんなどの病気を予防できるかの大規模な研究を実施しましたが、ほとんどの場合病気の予防に役立たないという結論になりました。
唯一良い結果が出たのが、失明の原因1位でもある加齢黄班変性症。抗酸化物質（ビタミンC、Eおよびベータカロチン）を亜鉛と併用すると、加齢黄班変性症がある程度進行している患者や片目だけ非常に進行している患者の25％で、この病気がさらに悪化するリスクを減らせるという結果が出ています。【NIHの下部組織による研究；AREDS】

■それでも抗酸化サプリは老化予防には重要
マルチビタミンミネラルのサプリメントと抗酸化サプリメントを組み合わせて週4日以上摂った場合はテロメア（遺伝子）が短くなることが防げて、エイジング対策に有効とNIHの研究で分かっています。Multivitamin Use and Telomere Length in Women QUN XU

渋谷セントラルクリニックの酸化ストレス対策

▶ビタミンC（サプリメント、点滴）：美肌、慢性疲労の回復など幅広く使えうことができます。がん予防には高濃度がおすすめ。
▶コエンザイムQ10（サプリメント）：ミトコンドリアに作用することで、エネルギー代謝にも役立つ。だるい、疲れやすいなどの症状がある人におすすめ。
▶アスタキサンチン（サプリメント）：血液脳関門を通りぬけ、脳と目に直接届く数少ない抗酸化物質。疲れ目や脳のアンチエイジングにおすすめ。
▶グルタチオン（サプリメント、点滴）：デトックス機能があり、パーキンソン病予防やアルコールなどの肝臓リフレッシュにおすすめ。
▶NMN（サプリメント、点滴）：身体の老化を抑える役割を持つ長寿遺伝子群(を活発にさせる働きがあります。
▶水素（吸入）：河村院長も自宅で吸っているのは脳の疲労回復やがん予防のため。ワインをたくさん飲んだ日に吸うと翌日が楽になるのでおすすめです。
▶オゾン（点滴）：かつては体外に血液を取り出してオゾンを添加する必要がありましたが、オゾンをナノ化することで安全性と効果が劇的に良くなりました。点滴を始めてすぐにからだが温かくなり代謝が上がったことがすぐにわかるだけでなく、ビタミンCとの併用でガン予防にもおすすめです。