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脳の不調は“ホルモンと脳の免疫細胞が決める”

明けましておめでとうございます。2026年も皆様にとって素敵な年になりますように。アンチエイジング通信を通じて、皆様の健康にしっかりお役立てできればと思います。

昨年12月は毎年恒例のA4M(米国抗加齢医学会)に参加してきました。外来では45歳を過ぎた頃から「頭がぼんやりする」「物忘れが増える」「気分が不安定」「眠れない」といった訴えが増えますが、これらは実は脳機能の老化兆候です。多くの方が内服されているホルモンがなぜ脳機能の老化予防に役立つかを詳しくお話しします。

■脳はホルモンに依存する臓器

ホルモンといえば生理や更年期を連想しがちですが、医学的には脳こそがホルモンの影響を最も強く受ける臓器の一つです。脳の働きは、以下の4つのホルモンによるチームプレーで支えられています。

エストロゲンテストステロンDHEA:記憶回路を活性化し、判断力や意欲を保つ「攻め」の役割。

プロゲステロン:脳の過剰な興奮を抑え、深い睡眠と回復を促す「守り」の役割。

これらは、それぞれ単独で働くのではなく、役割分担をしながら、いわばホルモンのチームプレーで脳に作用しています。

■4つのホルモンと「脳の働き」の対応関係

エストロゲンプロゲステロンテストステロンDHEAは、次のように協力し合いながら脳の機能を支えています。

脳の働き 主に関与するホルモン 脳の中で起きていること
記憶力・学習 エストロゲンテストステロンDHEA 神経細胞同士のつながりを保ち、記憶回路を活性化する
集中力・思考のキレ エストロゲンテストステロンDHEA 前頭葉の働きを支え、判断力・意欲・処理速度を保つ
感情の安定 プロゲステロンエストロゲンテストステロン 不安やイライラを抑え、感情の振れ幅を小さくする
睡眠の質 プロゲステロンテストステロン 脳を鎮静化し、深い睡眠と回復を促す
不安・抑うつのコントロール プロゲステロンDHEAテストステロン 脳の過剰な興奮や炎症反応を抑える

 

■脳の免疫細胞“ミクログリア”は脳の掃除係であり警備員

この4つのホルモンのバランスが崩れると、脳の不調が引き起こされます。ホルモンバランスの異常の影響を特に受けるのが、ミクログリア(脳の免疫細胞)です。
健康な状態のミクログリアは、

• 壊れた神経細胞のゴミを片付け
• 脳の中に炎症が起きないように見張り
• 神経細胞同士のつながりを守る

という、とても重要な役割を担っています。
ところが、ミクログリアにはもう一つ裏の顔があります。

■ミクログリアの悪い子バージョン

ホルモン環境が乱れたり、慢性的な炎症が続いたり、エネルギー代謝が落ちたりすると、ミクログリアは、“守る側”から“攻撃する側”へと変わってしまうことが分かっています。この状態になると、

• 炎症物質を出し
• 神経細胞を傷つけ
• 記憶や感情の回路に悪影響を与える

ようになります。
つまり、脳の不調は、神経細胞そのものだけでなく、ミクログリアの「状態」によって左右されるということです。

■ホルモンは「ミクログリアの性格」を決めている

エストロゲンプロゲステロンなどのホルモンは、

• ミクログリアを落ち着かせ
• 炎症を抑え
• 脳を守る方向に働かせる

作用を持っています。

つまり、ホルモンは直接「気分」や「記憶」に作用するだけでなく、
脳の免疫細胞の振る舞いを通して、脳全体の環境を整えているのです。
ここで重要なのは、プロゲステロンは女性だけのものではないということです。
エストロゲンプロゲステロンは男性の体内でも少量ですが作られており、男女問わず「脳の炎症を抑え、ミクログリアを鎮静化させる」という極めて重要な保護作用を担っています。

■40代・50代から始まる脳の分岐点

脳の老化は、ある日突然始まるわけではありません。
女性は閉経前後の「プレ更年期」に、男性も45歳前後に、これら脳を守るホルモンが減少・変動します。
この時期からミクログリアの性質が変わり、慢性的な炎症が続くことが10~20年後のアルツハイマー病のリスクに直結します。
「頭がぼんやりする」「物忘れが増えた」「気分が不安定」「眠れない」というサインは、脳が不安定なホルモン環境にさらされているというミクログリアからの警告です。

■アルツハイマー病の予防としてのホルモン補充療法

周閉経期〜閉経初期に適切なホルモン補充療法(HRT)を行うと、アルツハイマー病のリスクが下がることも分かっています。
ただし、65歳以降に始めると逆にリスクが高まる可能性があるとも言われています。
渋谷セントラルクリニックではエストロゲンプロゲステロンDHEAテストステロンをバランスよく整える(補充する)ことで、脳機能をどの年齢においても最適化することを目指しています。
65歳以降であっても、エピクロック検査などをもとに総合ホルモン補充を安全に行うことができるようになっています。

■まとめ

アンチエイジングというと、見た目や若さの話になりがちですが、本当に大切なのは、脳が元気であることです。脳が元気であれば、「美味しい」「楽しい」と心が動き、人との会話に笑いが生まれ、判断力や記憶力も保たれます。
その積み重ねが、年齢を重ねても人生を主体的に楽しめる“本質的な若さ”につながります。
そして脳の不調は、「年齢そのもの」が原因というより、ホルモンの環境や脳内の免疫バランスの乱れによって起こることが多いと考えられています。
若い時から継続して総合ホルモン補充を継続することは、今のパフォーマンス向上のためだけでなく、将来にわたって脳が元気であるために重要な治療になると考えます。

 

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