新しい時代のがん治療について考える

1.今までのがんの見つかり方

 

この図からわかるようにがんは突然できるわけではなく、時間をかけて大きくなっていきます。画像で診断できるがんの大きさは４～５mmなので、たまたま年に１回の検診の際に3mm大の大きさだったりすると1年以内にがんとして見つかってしまうこともあります。見逃されたと思われがちですが、検査の特性上往々にして起きてしまうわけです。

2.これからのがんの見つけ方

これからの時代はリキッドバイオプシーといって、血液や尿などから4mm以下でもがんを見つけることができるようになります。

その中でも当院でも採用しているのが

●マイクロアレイ検査などの遺伝子検査
●プロテオ®（ヌクレオソーム）
●アミノインデックス

などの検査です。

そうすると問題になってくるのが目に見えない段階で “がんが見つかった” “がんの疑いがある” 場合にどのようにマネージメントしていくかということです。

色々な考えがあると思いますが、渋谷セントラルクリニックでは以下のような治療プランをご提案しています。

3.がん治療はライフスタイルの見直しから

がんの原因はライフスタイルの影響が多い生活習慣病といっても過言ではないことが知られてきています。

 

ということで、まず手始めにすべきことはライフスタイルの見直しであることは間違いありません。

◆ 飲酒量を減らす
◆ 菜食主義
 ・がん細胞がアクティブな時は肉食を控える。
 ・25g/日以上の食物繊維、特に水溶性食物繊維が重要と考えられる。またブロッコリー、芽キャベツはがんの幹細胞の働きを
    抑えること が期待できる。
◆ 標準体重を維持する
◆ 毎日のウォーキング
◆ 糖質を減らす（インスリンを分泌させないようにする）

4.がん治療で絶対におすすめなのはこの二つ

そのうえで最低限予防的に内服するべきと私たちが考えるものは以下の通りです。
●ビタミンD
●メトホルミン

★ビタミンD
ビタミンDは血液中の濃度が高くなることでがんの有病率が下がることが知られています。

 

 

当院のアンチエイジング検査でもビタミンD濃度の測定は欠かせません。脂溶性ビタミンであることから投与することをためらうドクターも少なくありませんが、ビタミンD濃度の正常値は30以上ですから早急にそのレベルまで上がるようにするのは申し上げるまでもありません。

ちなみに渋谷セントラルクリニックでは欧米の論文をもとに血液中の濃度を50程度に維持することをオススメしています。

★メトホルミン
糖尿病の薬として知られるメトホルミンですが、2012年の米国抗加齢医学会（A4M）でがん予防にも重要なことを知りました。

5.がん治療おすすめな点滴はこの二つ

★高濃度ビタミンC点滴
2005年、アメリカの公的機関・国立衛生研究所（NIH）の科学者が「高濃度ビタミンC点滴療法は、がん細胞に対してだけ選択的に毒
として働く」と発表。副作用がなく、抗ウイルス、がん予防、抗がん、全身の若返りなどの作用が認められ、2006年よりアメリカで急速に広まった注目の治療法です。
がん治療目的で行う場合は血中ビタミンC濃度が400mgになるように量を設定する必要があります。体の大きさにもよりますが、おおよそ50～75mgの高濃度ビタミンC点滴になることが多いです。

★ナノオゾン点滴
ナノオゾン点滴は免疫細胞を活性化させる点滴です。
これだけでがんを死滅させる（がん細胞をアポトーシスに誘導する）わけではありませんが、高濃度ビタミンC点滴やオプジーボなどの薬剤と併用することで多くの効果が期待できます。
高濃度ビタミンC点滴は量が増えることで身体に負担になることもありますが、ナノオゾン点滴と併用することで量を減らせるので継続しやすい治療となります。

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