トルコにおける最近の研究で、喫煙により酒さになるリスクが上昇することが明らかになりました。
イスタンブールの研究チームは400人(酒さ患者200人と健康な200人)を対象に、喫煙と酒さの関係を調査したところ、喫煙者(元喫煙者も含む)の割合は、酒さのない人で31%、酒さ患者では66%と、酒さ患者では喫煙率が際立って高いことが明らかになりました。
また現在1日1箱以上タバコを消費している喫煙者の割合は、酒さのない人では17%、サブタイプ1型(紅斑毛細血管拡張型酒さ)の酒さ患者では43.5%と、サブタイプ1型で有意に高く、タバコの煙を頻回に浴びることやタバコに含まれる揮発性物質は紅斑に関連する[1]という既報を併せて考えると、喫煙はサブタイプ1型の発症の寄与因子であるようだとしています。
一方、今回の知見と反して、喫煙者において有病率が低いとしている報告があることも明記しており、ニコチンの抗炎症作用によるものと説明できるのではないかと示唆しています。