脱毛をする場合、まず体毛について学ぶ必要があります。体毛には毛周期と呼ばれるサイクルがあり、一定の周期で常に生え変わっています。毛周期は3つの段階に分かれており、成長期・退行期・休止期と進みます。
脱毛用レーザーは成長期の毛にしか効果的ではありません。効果を出すためには、1回目のレーザー脱毛を受けた後は、退行期・休止期が過ぎるのを待ち、成長期になってから2回目のレーザー脱毛を行わなければならないということです。
では、どのくらいの期間で成長期に入るのか?成長期を厳密に見極めることは不可能です。毛周期は個人差が大きく、さらに部位によっても差が大きい(数週間~数年)と言われているからです。実際、各部位の毛周期を調べた研究データによると、人種や研究施設によって違いが見られます。時々「毛周期を見極めて脱毛しています」と謳っている所を見受けますが、これは現実には不可能です。
頭髪:2~6年成長し続けた後3~4ヶ月間休止。成長期は1日に0.3~0.4㎜伸びる。1日に約50本が自然に抜ける。
わき:3~5ヶ月成長し続けたあと、3~5ヶ月間休止。1日に約0.3㎜伸び、抜け落ちた毛が生えてくるのは約4カ月後。
腕・脚:4~5ヶ月成長し続けたあと、4~5ヶ月間休止。自然に抜け落ちるまでの期間が長いのが特徴。
Vライン:1~2年成長し続けた後、1~1年半休止。
膝下:4~5ヶ月成長し続けた後、4~5ヶ月間休止。
当院では照射間隔を最低1ヶ月半あけることを推奨しています(男性のひげは1ヶ月)。1ヶ月半という数字の根拠ですが【1ヶ月半後に照射するのが最も効果的】ということではなく【1ヶ月半以内で照射しても十分な脱毛効果が得られない】ためです。【十分に体毛が生えそろってきた時】が、本当に最適な照射のタイミングです。
【期間を短くすること】より【長期的に見て減毛率を少しでも上げること】を優先することが必要です。そのために、当院では脱毛が終盤を迎えている場合、施術終了時に患者さまに、次回更に間隔を空けることをお勧めすることがあります(期間が限定されているコースはあてはまりません)
【永久脱毛】とは、完全にツルツルになり、死ぬまで永久に1本も毛が生えてこないということかというと、残念ながら答えは「NO」です。永久脱毛とは、【高い減毛率を長期間にわたり維持できる脱毛法】とお考えください。米国電気脱毛協会(American Electrology Association)によると、永久脱毛の定義は『最終脱毛から2年後の毛の再生率が20%以下である脱毛法』とされています。当院では短期的な効果よりも、長期的に見て減毛率を少しでも高めるために最善を尽くしています。 更に患者様に合ったタイミングでご来院いただくようにしています。これは毛周期には個人差があり、また部位によっても違いがあるためです。当院の「ソプラノアイス・プラチナム」はこれまでのレーザー脱毛機に比べ痛みを大幅に軽減し、施術時間も短縮することが可能です。
ちなみに、数ある脱毛方法の中でもっとも脱毛効果が高いのは針脱毛だと言われています。たしかに減毛率や確実性ではレーザー脱毛よりも上です。しかし、針脱毛は激しい痛みと長い施術時間を要するうえに、料金もかなり高額になります。毛穴に直接針を刺すので、肌に関するトラブルが起こる可能性も高くなります。レーザー脱毛よりも少しだけ高い脱毛効果を得るために、これらのデメリットを受け止めることができるでしょうか。針脱毛にこだわって宣伝されている所もありますが、現在ほとんどの医療機関がレーザー脱毛を取り入れており、針脱毛を行っている医療機関はごく僅かです。ちなみにエステではレーザー脱毛は行うことができませんが、医療機関では針脱毛も行うことができます。 針脱毛もレーザー脱毛も行えるのに、ほとんどのクリニックがレーザー脱毛を選んでいるのは、レーザー脱毛の方が、はるかに効率的な脱毛法だからです。
脱毛に関するお悩みに少しでもお応えすべく解説ページを作らせていただきました。
データーベースとしてお使いいただけますと幸いです。
是非ご参照くださいませ。