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医食同源の最前線

渋谷セントラルクリニック代表の大友です。
今月はなぜ私たちが真剣に医療と食事に取り組むのかについて、免疫学や再生医療の観点から書きたいと思います。
またクリニック以外でもホスピスでのボランティアやレストランのプロデュースを通じて医食同源活動をしていることもあわせてご案内をさせてください。

1.医食同源の最前線

医食同源とは?

日本人が中国の「食薬同源」思想をもとに、新居裕久先生が1970年代に作った造語です。
とはいえ健康と食事の関係は紀元前から知られていて、ギリシャの医師ヒポクラテスが

■汝の食事を薬とせよ、汝の薬は食事とせよ
■食べ物で治せない病気は、医者でも治せない
■満腹が原因の病気は空腹によって治る
■食べ物について知らない人が、どうして人の病気について理解できようか

と記していますし、日本でも江戸時代に貝原益軒が

■腹八分目か九分目でやめる。満腹までいくと「のちの禍」のもとになる
■少肉多菜 少塩多酢 少糖多果 少食多噛

と現代でも理想とされている食事療法は、ある意味遠い昔に完成しているとも言えます。

栄養は足りているのか?

第二次世界大戦後は栄養失調だったこともあり、昭和~平成にかけてはカロリー至上主義ともいえる栄養指導が行われてきました。ただご存知の通り、日本でもメタボリックシンドロームが社会問題になり、またカロリーの摂りすぎだけでは説明できないことが増えてきたことから、栄養学の観点だけでなく食事を見直す動きが生まれています。
下の図にもありますように平均エネルギー摂取量は徐々に減っているのですが、糖尿病の有病率や肥満は増えています。


このパラドックスを説明する一つのキーワードがインスリン抵抗性です。

インスリンとは血液中に含まれる糖分(血糖)を臓器に運ぶために必要なホルモンです。
実は血液中のインスリンの量が増えること(高インスリン血症)は

■太りやすくなる
■老化しやすくなる
■がんができやすくなる
ことが引き起こされることが分かっています。

高インスリン血症はなぜ起きる?

一つの原因は甘いものなどの炭水化物の摂りすぎがあげられます。もう一つ重要な原因としては、インスリンが体内で働きにくくなるインスリン抵抗性があげられます。

インスリン抵抗性は以下の要因で生じます。

■ビタミン・ミネラルの低下
腸内環境の悪化(食物不耐症、腸内フローラの悪化)
内臓脂肪の増加

ビタミンⅮ、マグネシウムの不足がインスリン抵抗性を引き起こすので、日光を浴びたり、苦い野菜や雑穀を食べたりすることが重要です。

食物不耐症とはアルコール、グルテンや乳糖などを酵素が足りないなどの理由から、そうした成分が含まれた食事をうまく分解できないことを言います。食べ物が未消化のままで小腸に届くことによって、免疫反応が起きて体調が悪くなることを指します。
欧米ではグルテン不耐症が有名ですが、渋谷セントラルクリニックで検査する限り日本人では乳糖に反応を示す方が多いです。

食物不耐症によって腸内でTNFαと呼ばれる万病のもととなる慢性炎症物質が発生して、がん、認知症、メンタルの不調、変形性関節症や慢性の痛みなどを引き起こします。
最近ではTNFαを撃退する抗TNFα抗体薬が登場して潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎、乾癬などに使用され始めていますが、費用も超高額ですので原因となる食事から見直すことは重要だと思います。
こうしたことは渋谷セントラルクリニックで “遅発性アレルギー検査” “ホルモン・栄養検査” をしていただくと調べることができますので、ご興味のある方はご用命ください。

再生医療時代の医食同源

これまでのアンチエイジング通信でもお伝えしてきたように、臓器を若返らせる物質の候補としては成長ホルモン、エストロゲン、テストステロンなどのホルモンや幹細胞、幹細胞上清液(エクソソーム)PRPなど数多くあります。

今回お話ししてきたTNFαなどの慢性炎症物質はこうした臓器を若返らせる物質の効果を打ち消してしまうことが知られています。
どんなに高い治療をしても、こういったマイナスに触れる要因が残っていると結果が期待できなくなりますので、治療の際には気を付ける必要があります。

何を食べたら若返るのか?
残念ながら、これを食べれば若返るという具体的な食事はありません。
古くはお肉を食べた方が良いという話もあったり、天然物のお魚を食べた方が良いという話があったりしましたが…。

最新の遺伝子工学からするとタンパク質(アミノ酸)の摂りすぎは長寿遺伝子を短くするのではないかという学説や天然物のお魚には水銀やプラスティック由来の有害物質が多く含まれていることも知られてきています。

世の中の状況が変わってきて、悲しいことに昔から良いとされてきたことの常識が変わってきている部分もあるのだと思います。
結論としては、ご自身のからだやメンタルの状況をしっかりと把握して、自分に合ったお食事を選ぶようにしていくことが重要だと思います。
個別化医療の時代にはこうした取り組みがますます進んでいくこととなると予見しています。

渋谷セントラルクリニックの取り組み

イシペディアという医食同源のwebマガジンを発行しております。医療がアップデートされるにつれて、外来でお薬や手術のことしか話せなくなり、お食事やライフスタイルの話をすることが減ったことを憂いて始めた活動です。慈恵医大の同窓生を中心とした専門医と対談形式で病気のことやお食事のことを話しています。
イシペディア https://ishipedia.jp/

今年の5月には富士市に位置する川村病院にてホスピス病棟に入院されている方々に対して “魂のスープ” をお届けする活動をすることができました。
川村病院は2021年度グッドデザイン賞を受賞した素敵な病棟とホスピタリティーあふれる医療スタッフで素敵なホスピスを運営されています。
今回は地産地消の食材を使って、少しでも心に響く時間を過ごしてもらいたいという企画です。食が細くてあまりものが通らないとおっしゃっていた方が美味しい美味しいと言ってスープを飲み干してくださったことの感動は忘れることはないと思います。

【桜エビのスープ】
・駿河湾の桜エビ
・富士市のきくらげ
・アメーラトマト
桜エビとトマトでお出汁を取って、タコ焼き器で桜エビのお団子を焼き上げました!  

川村雅彦副院長 
大友の慈恵医大の親友で河村先生の親戚!

 

プロデュースさせていただいたレストラン

ICHI クリエイティブなヴィーガン懐石
麻布十番にある星付き寿司割烹の『おざき』が始めたベジタリアンレストラン。野菜料理を導入するにあたってメニュー開発やスタッフ教育を担当させていただいています。ちなみにお魚と野菜のコースもありますよ。ホームページのビデオにも出ております!
106-0045 東京都港区麻布十番34アクアコートアザブ2F 03-6435-0248 

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