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慢性炎症は自覚症状のないまま全身で持続する微弱な火事のような状態です。
この炎症が、慢性疾患の原因(ルートコーズ)となります。
• 心血管疾患: 血管内皮の慢性炎症が動脈硬化を促進
• 代謝性疾患: 脂肪組織の炎症がインスリン抵抗性を引き起こし、2型糖尿病の引き金になる
• 神経変性疾患: 脳内での慢性炎症(神経炎症)が認知症やアルツハイマー病の進展に関与
• がん: 持続的な炎症刺激がゲノムの不安定性を招き、発がんを進める

慢性炎症は腸内環境、精神的なストレス、糖代謝の低下など、様々な原因で生じていますが、私たちがどれだけ気をつけて生活しても慢性炎症を完全に避けることは難しい時代になってきて
います。
2-1. 見えない毒が、脳を老化させる
かつては環境毒素と言えば、農薬や水銀などの有害金属が思い浮かぶ方が多いと思います。
しかし、最近は見えない大気汚染物質(PM2.5)やPFAS(有機フッ素化合物)、マイクロプラスチックなどの環境毒素が問題視されるようになってきています。
これらは肺や血管を通じて全身に波及します。
• PM2.5の曝露: 体内の炎症性サイトカインを有意に上昇させます。
•認知症リスク: 大気汚染は「認知症の修正可能な最大のリスク因子」の一つとして医学界でも位置づけられています。
PFASは「永遠に消えない化学物質」として体内に残りやすく、マイクロプラスチックは目に見えない異物として体内を巡り続けます。これらはすべて、体にとって「処理しづらく、炎症を長引かせる異物」です。
2-2. ライフスタイルの変化
• 肥満と脂肪細胞: 内臓脂肪は単なるエネルギーの貯蔵庫ではなく、それ自体が炎症性サイトカインを分泌する「巨大な内分泌臓器」として機能し、全身の炎症レベルを底上げします。
• 腸内細菌叢の乱れ: グルテン不耐症や多量飲酒、ストレスなどは腸管バリアを破壊し、有害物質を血中に流入させ、全身の慢性炎症を誘発します。
こうした慢性炎症は、細胞のアイデンティティを破壊し、組織の再生能力を奪います。
2-3. 細胞老化とSASP(老化関連分泌表現型)
ダメージを受けた細胞は、増殖を停止した老化細胞(ゾンビ細胞)となります。この細胞は、死滅することなく組織に居座り、周囲の健康な細胞に対して強力な炎症性物質を分泌し続けます(SASP現象)。この局所的な炎症が連鎖的に周囲の細胞を老化させ、組織全体の機能不全、すなわち老化を加速させます。
つまり、一度火がついた細胞が、周囲に火の粉を撒き散らしているような状態です。
2-4. ホルモンバランスの崩壊
慢性炎症は、生体内の司令塔であるホルモンバランスを劇的に乱します。
• コルチゾール抵抗性: 慢性ストレスと炎症が持続すると、炎症を抑えるはずのコルチゾールが効きにくくなる「コルチゾール抵抗性」が生じ、身体は炎症を制御不能な状態に陥ります。
• ホルモン合成の停滞: 成長ホルモンや甲状腺ホルモンといった「若さを司るホルモン」の産生と受容体感度を著しく低下させ、身体の回復力を削ぎ落とします。
3-1. 炎症司令塔(NF-κB)の強制停止と抗酸化シールド
では、この慢性炎症に、現実的にどう対抗すればよいのでしょうか?
慢性炎症を上流で鎮めるためには、炎症反応のマスター・スイッチである「NF-κB」を制御する必要があります。
• NF-κBスイッチのオフ:
o クルクミン: 炎症が始まる部分のスイッチをオフにします。そのことで、火元そのものを小さくして、炎症の拡大を防ぎます。
o クエルセチン:複数の炎症経路を幅広く抑えます。また、老化細胞(ゾンビ細胞)を取り除くことへの関与が期待されています。
• 精密な細胞内シグナル制御:
o レスベラトロール & CoQ10: 長寿遺伝子を刺激し、機能が落ちているエネルギーの源であるミトコンドリアを再起動させます。
o アスタキサンチン & ルテイン & リコピン:これらは細胞の膜を守り、ホルモンが細胞に届けるシグナル伝達を助けます。

3-2. 司令塔の正常化:コルチゾール抵抗性の解除
慢性炎症における最大の障壁は、炎症を鎮める自前の武器である「コルチゾール」が効かなくなる「コルチゾール抵抗性」です。
• 受容体(レセプター)の感度修復: どれほど強力なホルモンが血中に存在しても、それを受け取る細胞側の窓口(受容体)が機能不全であっては意味がありません。
o ビタミンAと亜鉛の相乗効果: ビタミンAと亜鉛は、ホルモン受容体が正しく働き、正しい細胞再生のスイッチを入れるために不可欠な要素です。
• 副腎の保護とエネルギーの保全: 持続的な炎症に対応し続け、疲弊した副腎を保護することは急務です。
o 高濃度ビタミンCおよびB群: これらは慢性ストレス下で酷使される副腎の機能をサポートし、コルチゾール抵抗性による免疫調節破綻を防ぐために機能します。
3-3. 環境毒素の無毒化と排出(デトックス)
汚染物質による炎症の「供給源」を断つための、分子レベルの解毒戦略です。
• 有害金属のトラップ:
o 亜鉛 & ビタミンD: 有害金属を捕獲して無毒化するタンパク質の産生を強力に促進します。
o セレン: 重金属と直接結合して毒性を軽減し、DNAをダメージから死守します。
• 体内最強の解毒経路の強化:
o NAC(N-アセチルシステイン): 解毒物質「グルタチオン」の合成を強力にサポートし、環境汚染物質の排泄を促進します。
o 植物成分の相乗効果: イチョウ葉エキスやビルベリーエキスは微小血管の循環をサポートし、解毒とホルモン伝達をスムーズにします。

これだけ目に見えない環境汚染がはびこってしまっている以上、健康寿命を延ばすためには、もはや食事や休息といった自然な回復プロセスだけでは不十分です。
つまりオーガニックの食べ物を選び、運動をしている。それだけでは、どうにもならない世界になってきてしまいました。
慢性炎症をコントロールするために、当院が提唱しているのがホルモンブースター。からだの多角的な炎症プロセスに対し、オーケストラのように調和した精密なアプローチを行います。
4-1. 微量栄養素のトリアージ理論
DNA研究の世界的権威、ブルース・エイムス教授が提唱した微量栄養素のトリアージ理論は、栄養が不足すると生存を最優先し、栄養の配分に優先順位(トリアージ)が生まれるというもの。
• 短期的な生存の優先: 乏しい栄養を、いまを生き延びるためのエネルギー代謝に優先的に配分します。
• 将来の健康(DNA修復・抗炎症)の犠牲: その結果、DNAのダメージ修復や「受容体の感度回復」といったメンテナンス機能が後回しにされます。
わずかな栄養素の不足を放置することは、結果として細胞内のDNAにダメージを蓄積させ、将来のがんや認知症、慢性疾患を「予約」しているのと同じなのです。
4-2. サプリメントにも慢性炎症を引き起こす物質が含まれている
渋谷セントラルクリニックが提唱するホルモンブースターは、1日4錠を基本としています。しかし、その内容を市販のサプリメントで網羅しようとすると、ネイチャーメイドやDHCなどの製品を20錠以上飲んでも足りないというのが現実です。
なぜ、4錠で済むものが、20錠も必要になるのか。
その答えは打錠技術の違いとコストを抑えるために混ぜられる賦形剤(添加物)の量にあります。
多くのサプリメント、特に市販の安価な製品には、健康を損なう可能性のある賦形剤(添加物)が多用されています。
実は、一般的な錠剤の体積の約8割は有効成分ではありません。
粉を固めるための乳糖、セルロース、保存料などは錠剤を安く作るための物質です。市販品で「1日20錠」飲むということは、そのほとんどが有効成分ではない粉を、毎日体内に入れているということになります。
これを1ヶ月続ければ、不要な賦形剤を数百グラム単位で摂取する計算になります。
・添加物のリスク
賦形剤(グルテン、乳糖、保存料など)は腸内環境を乱し、 本来抑えるべき慢性炎症の原因となり得ます。サプリを飲んで体調を崩したという人がいるとするならば、栄養素そのものではなく、こうした添加物への反応が疑われます。
当院の処方では、膨大な種類の有効成分を極限まで凝縮しています。これほど、添加物を使わずに打錠する技術は非常に難しいので、技術やコストを考えると大量の賦形剤に頼ることになります。
結果として当院で処方している高品質のサプリメントを内服することは、肝臓や腎臓といった代謝臓器への負担も少なくなります。

アンチエイジング医学は、老化プロセスそのものを読み解き、生化学的に修正する攻めの医学へと進化しました。未病のため、そして最高のパフォーマンスを維持するために、以下の「標準装備」を毎日継続することを推奨します。
1. ホルモンブースター: DNA保護、解毒、受容体感度の正常化を担う、あらゆる抗加齢戦略の基盤です。
2. ビタミンD(採血結果をもとに処方): 免疫の司令塔として、老化の加速因子である慢性炎症を徹底的に鎮圧します。
羅針盤を持って生きる
渋谷セントラルクリニックでは、このホルモンブースターを標準装備することが、アンチエイジングの強固な防衛壁になると思っています。
さらに徹底したい方には、ホルモン補充療法やペプチド治療などの「その先」のご提案もさせていただきます。
ホルモンや栄養素検査に加えて、エピジェネティック・クロック(DNAメチル化)を羅針盤として持ち、ご自身の思うように健康寿命をコントロールしていくお手伝いをさせて頂ければと思います。
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